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2万円台で大画面&デュアルカメラを実現した「nova lite 2」

2つの注目機能をリーズナブルな価格帯で実現

 国内のモバイル業界では、かつてのケータイ時代から、それぞれの時期に新しいトレンドが生まれ、一気に市場に広まることがあった。たとえば、古くは折りたたみデザインやカメラ付きケータイ、カラー液晶、高解像度液晶などがあったが、スマートフォン時代に入ってからは、端末のデザインそのものが似通っているうえ、各社が基本的な完成度を高める方向に注力していたこともあり、これといった大きな変革をもたらすようなトレンドは生まれてこなかった印象もある。

2万円台で大画面&デュアルカメラを実現した「nova lite 2」

 しかし、昨年あたりから、各社がハイエンドモデルを中心に、競うように搭載し始めたハードウェアのトレンドがある。そのひとつが縦横比18:9のワイドディスプレイ、もうひとつが2つのイメージセンサーで新しい写真の撮り方を提案するデュアルカメラだ。

 まず、縦横比18:9のワイドディスプレイについては、これまでの多くのスマートフォンが採用していた縦横比16:9のディスプレイに比べ、端末を横向きにしたときはワイドに表示でき、縦方向に持ったときは縦長に表示できるという特徴を持つ。横向きは当然のことながら、映像コンテンツなどを視聴するときに大きく表示できるうえ、映画などは何も表示されない黒い帯のエリアを減らすことができる。縦向きについてはWebページやSNSなどのコンテンツで一度に表示できる情報量が多く、長いWebページでもスクロールさせる回数を減らすことができる。これに加え、縦横比18:9のワイドディスプレイは、端末前面のほとんどを占めるように搭載されるため、ユーザーが手にしたとき、ディスプレイだけを持ち歩いているような演出が期待できる。

 また、デュアルカメラについては、製品によって、その仕様は違い、なかには標準と望遠、広角と標準というように、焦点距離が異なるカメラを組み合わせた機種もあるが、1つのカメラを搭載した機種と大きく違うのは、「ボケ味」のある写真を撮影できるようにしていることが挙げられる。具体的には2つのカメラの被写界深度の差を利用し、特定の被写体を中心にピントを合わせ、背景などをぼかすことで、主たる被写体を際立たせた写真を撮影したり、撮影後にピントを合わせる位置を変更するといった使い方ができる。InstagramなどのSNSで写真をシェアしたときに、見映えのする写真を撮れるようにしているわけだ。

 これらのスマートフォンの新しいトレンドは、ディスプレイとカメラという部品にコストがかかるため、これまでは主に各社のフラッグシップやミッドハイクラスのモデルに中心に実現されてきたが、今回、ファーウェイから3万円を大きく切る価格帯で、これらの機能を実現した「nova lite 2」が発表された。ファーウェイと言えば、国内市場において、各携帯電話会社向けにモバイルWi-Fiルーターなどを供給する一方、SIMフリースマートフォンの幅広いラインアップを次々と投入し、シェアを拡大してきたメーカーだ。

 今回の「nova lite 2」は「nova lite」の後継機種で、同社が販売するSIMフリースマートフォンではもっともリーズナブルな価格帯のモデルに位置付けられる。ちなみに、「nova lite 2」は国内のMVNO各社を通じて販売されるMVNO専売モデルで、今のところ、家電量販店などでは直接、単品で販売はされない見込みだ。市場想定価格は2万5980円(税別)で、2月9日から販売が開始される。