電子図書館のイメージ画面(鹿児島市立図書館提供)
鹿児島市は、パソコンやスマートフォンから専用サイトに入り、電子書籍を借りることができる「電子図書館」サービスを2月2日から始める。開始時の蔵書は約千冊。新型コロナウイルス下で、来館せずに密を避けて読書が楽しめる。県内の自治体では初の試み。【写真】電子図書館の開設準備を進める鹿児島市立図書館=鹿児島市鴨池2丁目
電子図書館の利用は、市民や市に通勤・通学する人が作ることのできる「市立図書館利用者カード」が必要。年中無休で24時間利用でき、1人2冊まで借りられる。貸出期間は2週間まで。市立図書館のホームページなどから専用サイトにリンクできる。 電子書籍の内訳は文芸、児童書・絵本、辞典・ビジネス・趣味生活関連が、それぞれ3分の1を占める。文字を拡大して読め、186冊については音声読み上げ機能が付いている。「うらしまたろう」をはじめ一部の書籍は外国語にも対応している。「日本の鳥300」は鳴き声に加え、動画も閲覧できる。 借りた電子書籍は期限を過ぎると自動返却されるため、汚れや紛失の恐れもなく管理しやすいという。導入事業費は約1000万円。 準備を進める市立図書館は、今後は利用状況をみながら蔵書の充実も図っていくとし、「いつでもどこでも借りることができるのが魅力。多くの人に図書に親しんでもらえるきっかけにしたい」としている。