HUAWEI モバイルサービス (HMS) は、スペイン・バルセロナで2月28日から3月3日まで開催中の世界最大級のモバイル展示会MWC 2022(Mobile World Congress)に出展。
HUAWEIモバイルクラウド、AIサーチ、HUAWEI Assistant·TODAYやARグラス向けPetal検索、HUAWEI Visionの体性感覚ゲームモードを初披露するなど、注目の展示を行っているので、その概要を紹介していきたい。
会場ではスマートオフィス体験を促進するHMS、HUAWEI Ads、HMS Coreキット、Petal検索、Petal Mapsなどの最新技術も公開された。
スマートオフィス体験を促進する新クロスプラットフォームソフトウェアを初公開
ファーウェイによれば、同社が掲げる「1+8+N」ビジョンとは、消費者と開発者がともに享受できるオールシナリオ・シームレス・AIライフ体験を創造すること。
MWC 2022では、最新製品、スマートオフィスに重点を置いた数々の新スマートソリューションとして、フラグシップモデルHUAWEI MateBook X Pro 2022、HMSの一端を担うHUAWEIモバイルクラウド、AIサーチ、AppGallery、HUAWEI Assistant·TODAYなどの製品や技術が紹介されている。
20以上の国と地域で利用が可能なHUAWEIモバイルクラウド
HUAWEIモバイルクラウドは20以上の国と地域で利用が可能。HUAWEI IDでログインすることで、クロスデバイスとライブ同期を有効にする。カードベースのデザインやデバイス間のリアルタイムのデータ同期などの機能を有しているので、ユーザーは最近のフォルダやURLリンクを素早く検索しアクセスすることが可能だ。
また安全なストレージで転送データの暗号化をもって、データのセキュリティと統合性を確保。正規ユーザーだけが正当にデータにアクセスすることができる。
HMS上では、AppGalleryなどのサービスがPC上で利用できる。HUAWEI モバイルアプリケーションエンジンを搭載し、アジア太平洋地域、パキスタン、スペイン、イタリアでの利用に対応する。
そしてHUAWEI MateBookシリーズ上のPC Managerを通じたAIサーチによって、デバイス間のローカルまたはネットワークファイルを、さらなる正確性と効率性のもとに参照できる。PCや接続中のスマホなどデバイス上のファイルを素早く参照でき、カテゴリーごとに検索結果を表示するため、一目で必要なコンテンツ選択が可能になったという。
またユーザーはHUAWEI Assistant·TODAYを使うことにより、複数のデバイス間で情報を同期させることが可能に。最新ニュースの確認など、インテリジェントにカスタマイズされたおすすめコンテンツも楽しめる。
MWC 2022では、同社初のE-InkタブレットHUAWEI MatePad Paperも発表された。本モデルにより、HUAWEI Booksで業界を牽引するコンテンツパートナーと出版社による200万以上のラインアップの利用が可能だ。
Petal検索はスマホの枠を超えたオールインワンの検索体験を提供
世界中のパートナーとの協力により、Petal検索はMWC 2022の来場者に初披露されたARグラスによるAR検索とともに、検索をさらなる次元へと導いた。
同社によれば、ARグラスを使えば、視覚、音声、Petal 検索でのリアルタイム翻訳など、マルチモーダルな検索機能を組み合わせた情報検索をすることができるという。
例えば、歴史的建造物のサグラダ・ファミリアについて詳しく知りたいというバルセロナへの観光客は、ARグラスのマルチモーダル検索機能を使うことで、象徴的な建築を特定でき、選択した言語で百科事典的な情報にアクセスできる。
Petal検索はNearby Lifeサービスによって検索体験をさらに強化。レストラン、ショップ、サービスなど、身近にある人気のロケーションやサービスを素早く閲覧したり、フライトやホテルの予約など、プラットフォーム内でこうした優れた利便性を得られるようになった。
Petal Maps – 新たなデジタルとトラベルのエコシステム
Petal Mapsは、その優れた技術力と大規模なユーザー層を抱え、消費者と開発者に全く新しいデジタル上の旅路と地図サービスのエコシステムを提供。同社では、Petal Mapsは160以上の国と地域をカバーし、2000万人以上の月間アクティブユーザーと2億6000万件の交流地点(POI)を有していると説明している。
ちなみにMWC 2022に於いて、Petal Mapsは携帯電話のハードウェアとインテリジェントなアルゴリズムを使用して正確な測位機能を構築している。 屋内外の正確な測位、3Dアーキテクチャ、オフラインマップや、スマートフォンとウォッチ間のマルチスクリーンコラボレーションなどの充実した機能を体感できるという。
世界中の開発者のためのワンストッププラットフォーム
今年のMWCの会場でHUAWEIは、これまで見てきたように開発者と消費者に新しい体験をもたらす多くのイノベーションを紹介している。
HUAWEI DEVELOPERSは、主要な開発者サービスプラットフォームの一つとして、開発、テストからプロモーション、マネタイズ、さらにその先に至るまで、世界中の開発者向けにワンストップサービスを提供。
HMSは、包括的なリソースを提供することで、開発者コミュニティとの共同イノベーションを常に促進している。HMS Core 6を通じて、AR Engine、3D Modeling、Audio Editor kitなど、ファーウェイの最も先進的な開発ツールや機能が含まれている。
またHUAWEI Women Developers、HUAWEI Developer Academy、HMSアプリイノベーションコンテスト、シャイニングスタープログラムなどのさまざまな取り組みを通じて、同社は「コミュニティの構築、イノベーションの推進、パートナーとの協力によるソリューションの発見に継続的に取り組んでいます」とコメント。
さらに、「HUAWEI Adsでは、AppGallery、Petal検索、HUAWEI Video、HUAWEI Musicなど、ファーウェイデバイスに搭載されているHUAWEIモバイルサービスを通じて、開発者がユーザーへ届くことを支援しています。これは、HUAWEI Adsが世界中の36,000以上のサードパーティの広告主とHMSエコシステムのサプライサイドプラットフォーム(SSP)を集約することで可能になりました」とアナウンスしている。
関連情報
https://carrier.huawei.com/en/events/mwc2022
構成/清水眞希