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意外に重宝する「Wi-Fiブリッジ」機能

 HUAWEI P20 Proで意外と重宝しているのが、「Wi-Fiブリッジ」だ。これは、接続中のWi-Fiに他の機器をつなげるための機能。文字通りWi-Fiをブリッジ(中継)する形になる。同様の機能は、Galaxyシリーズにも「Wi-Fi共有」という名称で搭載されており、以前、筆者も本コーナーで取り上げている。

 この機能はAndroid標準というわけではなく、スマートフォンによっては搭載されていないことも多い。頻繁に利用するわけではないが、まったく使わないというわけでもないため、あってよかったと思えてくる。利用するのは、出張中が多い。PCやiPad、予備のスマートフォンなど、さまざまな機器をホテルの部屋でWi-Fiにつなごうとすると、すべてにパスワードを入力しなければならず、面倒だ。

意外に重宝する「Wi-Fiブリッジ」機能

 Wi-Fiブリッジを使ってあらかじめP20 Proと接続できるようにしておけば、そのような手間が最初の設定だけで済んでしまう。サービスによってはWi-Fiの中継が規約上問題になることもあるため、あらかじめ確認するようにしておきたいが、ホテルのWi-Fiでは接続デバイスの数に何らかの理由で制限がかけられているようなケースもある。このようなときにも、Wi-Fiブリッジが役に立つ。

 また、以前の記事と同じになってしまうが、現時点でもいまだに5GHz帯のWi-Fiに対応していない端末は存在する。PORTABOOKはすでに使っていないため、利用頻度は下がったが、レビュー用に借りた端末の中で、特に安価なものだと、一部5GHz帯のWi-Fiに非対応ということがある。筆者の事務所は5GHz帯のみにしているため、2.4GHz帯のみの端末はWi-Fiブリッジでネットに接続するようにしている。

残念ながら、通知エリアにあるボタンから直接起動することはできない

 Galaxyとの違いを挙げておくと、P20 Proは、Wi-Fiブリッジを使うたびに、設定メニューを開かなければならない。Galaxyの場合、一度Wi-Fi共有をオンにしておけば、あとはWi-Fi接続時にテザリングを有効にするだけで、自動的にWi-Fi共有が起動する。そのため、通知エリアから引き出すボタンで、すぐにWi-Fi共有をオンにすることができる。

 これに対して、P20 Proは、通知の設定ボタンがないため、画面をタップする回数が少々増えてしまい、面倒だと感じることがある。設定を開き、「無線とネットワーク」→「テザリング」→「Wi-Fiブリッジ」と進んでいき、スイッチをオンにするとWi-Fiブリッジが有効になるが、本来なら、ホーム画面からワンタッチで呼び出したいところだ。また、SSIDやパスワードも、通常のテザリングとは別に設定する必要がある。

 「QuickShortcutMaker」という、特定の設定画面をダイレクトに呼び出すショートカットを作れるアプリで、Wi-Fiブリッジの画面を開くアイコンを作ろうと思ったが、権限がないとの理由でそれもできなかった。頻繁に利用するわけではないが、出張でホテルに宿泊しているようなときは、毎回部屋に戻ってくるたびにこの画面を開かなければならい。この使い勝手は、もう少しよくしてほしいと感じた。

設定画面は、「無線とネットワーク」→「テザリング」→「Wi-Fiブリッジ」で呼び出すSSIDとパスワードは、テザリング用と別のものを設定できるWi-Fiブリッジを直接呼び出すショートカットは作れなかった
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