ファーウェイ・ジャパンは11月26日、SIMロックフリースマートフォンのフラッグシップモデル「Mate S」を12月4日に発売すると発表した。ファーウェイ公式オンラインストア「V モール」楽天市場店ほか、MVNOの楽天モバイルとU-mobile、主要な家電量販店、ECサイトで販売する。
左から、「Mate S」を手にするファーウェイ・ジャパンのゴ・ハ(呉波)氏、道端アンジェリカさん、楽天 楽天モバイル事業長の大尾嘉宏人氏「Mate S」のローズゴールド薄さがよく分かる左右の側面Mate Sは2014年に発売した「Mate 7」の後継モデルで、最薄部2.65ミリ(最厚部7.2ミリ)のフルメタルシェルボディに、5.5型のフルHD(1080×1920)表示有機ELを搭載したモデル。通信速度は下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsで、対応する4Gの周波数帯域は、NTTドコモ網が4波(Band 1/3/19/28)、ソフトバンク網は3波(Band 1/3/8)、KDDI(au)網では3波(Band 1/18&26/28)だ。
専用ケースとヘッドセットが付属する(写真は海外モデルのもの)グローバルモデルではストレージ容量などで幾つかのバリエーションがあるが、国内販売するのは32Gバイトストレージ+3Gバイトメモリの1モデルのみ。カラーはミスティックシャンパン、チタニウムグレー、ローズゴールドの3色で、実売想定価格は7万9800円(税別)。なお取り扱いMVNOの1つである楽天モバイルは、発売記念キャンペーンとして1万5000円引きの6万4800円で販売する(2016年1月15日まで、台数限定)。
ファーウェイ・ジャパン デバイス・プレジデントのゴ・ハ(呉波)氏は、中Huaweiが2015年度中に出荷するスマートフォンが1億台に達する見込みで、世界市場でシェア3位を維持しているとグローバルの動向を報告。中国市場では引き続きシェア1位を確保し、7カ月連続でAppleのシェアを上回っているとアピールした。中でもハイスペックな高価格帯製品が好調だという。
また国内では、格安SIMや格安スマホへの期待を追い風に、SIMロックフリー市場でもシェア1位を獲得。厳しい品質管理を行っていることや、トラブル時の無料宅配サービスといった充実したサポート面への自信を見せた。
国内SIMロックフリー市場でシェア1位のファーウェイ好調な国内市場に、中国で勢いづくハイスペックモデルの流れを持ち込もうというのが、今回のMate S国内投入だ。ゴ氏は、今後の世代チップセットや新しい急速充電技術といった新技術の投入も示唆しながら、「ラインアップを強化し、日本への投資を強化する」と意気込んだ。
Android 5.1に独自UIのEmotion UI 3.1を搭載する(写真=左)。片手操作モードも用意した(写真=右)「Mate S」の主なスペック“話題のスマホ”とのサイズ比較