従来モデルよりも若干スリムになり、片手で握りやすくなった。これは保護ケースを装着した状態だが、それでも反対側に指が届く
毎年この時期になると、デジタル仕事道具という名目で、この1年間に購入したガジェットやデバイスの中で、主に業務に役立つ製品ベスト5をチョイスしているのだが、簡単そうに見えてなかなか難しい。【写真】Zoff「FLIP UP」も選出 読む側からしても、ありふれた製品ばかりでは面白くないだろうし、かといって王道をわざわざ外して、機能や性能が及ばない2番手以下の製品を推すというのも、どこか間違っている気がする。またフリーランスの筆者の場合、一般の企業/団体にお勤めの人とは業務スタイルも異なるので、ポイントがズレていないかどうかも、チョイスにあたって気を使うところではある。 今回選んだ5つの製品は、そうした懸念はあってもやはり外せない王道の製品と、あえて変化球気味だがエッジが立っている製品、さらにプライベートと仕事が近接している筆者ならではのニッチな製品をミックスした顔ぶれになっている。アナログツール1つについても、その貢献度の高さゆえ顔ぶれに追加してみた。 今回の5製品が、上記のような考えを踏まえて選ばれたという経緯込みで見てもらえれば、その狙いを把握してもらえるのではないかと思う。みなさんの製品選びの参考になれば幸いだ。・2020年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5・2019年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5・2018年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5・2017年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5
タブレット部門:Apple「第6世代iPad mini」
・第6世代「iPad mini」実機レビュー・iPad miniとクイックメモに感じた新しい展望 2021年に使ったタブレットで、そのインパクトがダントツだったのは、伝統的な丸型のホームボタンを廃し、電源ボタンと一体化した指紋認証ボタンを採用した第6世代の「iPad mini」だ。 有り体に言えばiPad Airの小型版と言っていい製品へと変身したわけだが、狭額縁化によってボディーが細長くなり、片手で持てるようになったことで、もともと高かったiPad miniの機動力がさらに引き上げられている。モデルチェンジのたびに重くなりがちなデジタルデバイスの中で、わずかながらも軽くなったことも、高く評価されるべきだろう。 本製品は画面の向きに合わせて、音量ボタンの大小の並びが入れ替わるという、凝ったギミックを採用している。これにより、画面が縦横どちらの向きでも、違和感なく音量調整ができるようになっている。外見の変化にばかり目が行きがちだが、こうした点も本製品を高く評価したい理由の1つだ。 筆者は今回Wi-Fiモデルを購入したのだが、指紋だけでロック解除ができるハンドリングのよさは、むしろ外出先で生きることから、Wi-Fi+Cellularモデルを購入すべきだったと少々後悔している。ミーティングなどでノートPCとともに持ち歩き、資料を表示させたり相手に画面を見せたりする用途にも最適で、幅広い用途にお勧めできる製品だ。
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