ノートPCへのUSB Type-Cポートの搭載が進むにつれて需要が増しているのが、USB Type-Cポート経由でさまざまな周辺機器を接続できるドッキングステーションだ。40Gbpsの転送速度を誇るThunderbolt 3対応の製品も増えつつあり、量販店に足を運ぶと、専用のコーナーが設けられていることも多い。
これらの用途は、大きく2つに分けられる。1つは言うまでもなく、ポート不足を補う用途だ。USBポートの増設や有線LANへの接続はもちろん、DisplayPort Alternate Modeでディスプレイを接続したり、USB PD経由で充電を行なったりと、USB Type-Cの拡張性を活かして、あらゆる周辺機器を接続できる。ポート数が限られているモバイルノートには最適だ。
もう1つは、一括での取り外しだ。周辺機器の接続先をこのドッキングステーションに一本化すれば、ノートPCを持ち出す時も、ケーブル1本ですべての周辺機器をまとめて取り外せる。ノートPC側に該当のポートがあっても利用せず、あえてドッキングステーション側に接続するのがミソだ。
自分に合ったドッキングステーションを選ぶ場合は、自身の目的が上記のどちらかなのかを把握しておくと製品が選びやすくなる。前者ならばケーブルが一体化したバスパワータイプが望ましいだろうし、後者ならば複数ディスプレイの接続にも対応した据置タイプがよいだろう。また人によっては、ミニD-Sub15ピンやカードリーダが欠かせない場合もあるだろう。
今回はそんなドッキングステーションについて、「バスパワー型」と、付属のACアダプタにより電力供給が行なえる「据置型」の2タイプに分け、それぞれおすすめのモデルを紹介する。
記事目次■バスパワー型ドッキングステーション □Anker PowerExpand 6-in-1 USB C PD イーサネット ハブ □Anker PowerExpand 7-in-1 Thunderbolt 3 Mini Dock ドッキングステーション □Belkin Thunderbolt 3 Dock Core(F4U110bt) □エレコム DST-C05BK □プリンストン PUD-CDOC10 □サンワサプライ USB-3TCH13S2 ■据置型ドッキングステーション □Anker PowerExpand Elite 13-in-1 Thunderbolt 3 Dock ドッキングステーション □Belkin Thunderbolt 3 Dock Pro □アイ・オー・データ機器 US3C-DS1/PD □エレコム DST-TB301SV □レノボ・ジャパン ThinkPad Thunderbolt 3 ドック 2
本稿ではUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)は「USB 3.1」に、USB 3.2 Gen 1(5Gbps)は「USB 3.0」の表記に統一しています。