凸版印刷は、スマートフォンとマイナンバーカードだけで非対面での本人確認を可能にする「本人確認アプリ」を開発。5月1日より提供を開始する。
地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が提供する公的個人認証システムと連携し、マイナンバーカードを使って本人確認を実行できる。具体的には銀行口座やクレジットカードの申し込みなど金融機関取引や古物商い、シェアリングビジネスなど、非対面での各種サービス利用時に活用できる。
サービス利用者はスマートフォンに搭載されているNFCを活用し、マイナンバーカードをかざすことで、凸版印刷のJPKIプラットフォームと連携。簡単かつスピーディに本人確認を行なえる。また、サービス事業者は本人確認書類の確認作業を削減でき、業務負荷を軽減できる。
アプリだけでなくPCやスマートフォンのWEBブラウザからも利用可能。サービス事業者が保有する既存のWebサービスやスマートフォンアプリに本人確認機能を追加できる。スマートフォン向けの専用SDKも提供する。
マイナンバーカードに含まれる、利用者証明用電子証明書、署名用電子証明書を使った公的個人認証だけでなく、基本4情報と個人番号を取得することも可能。従業員の個人番号収集や保険金請求時の個人番号の収集など労務管理や税務処理などの用途にも使用できる。
今後は、金融取引や公共サービス、CtoCビジネスを展開する様々な業界に向けて拡販。さらに、本人確認結果と個人IDを結びつけるプラットフォームサービスの提供を行ない、2025年までに関連受注を含め10億円の売上を目指す。