新しいデザイン
Windows 11のデザインは、Windows 10から大幅に変更されている。Microsoftは、これまでにも「Metro」などのデザイン言語をWindowsに与えてきたが、今回は「Fluent」と呼ばれるデザイン言語で設計されている。
デザインの原則となっているのは、「Effortless(容易)」「Calm(落ち着いた)」「Personal(個人的)」「Familiar(馴染み深い)」「Complete+Coherent(完全で整合性のある)」だ。
実際、Windows 11のデスクトップやスタートメニューは、従来のWindowsを感じさせつつ、新しさも採り入れたものとなっており、アイコンなどカラフルになった一方で落ち着いた印象も持ったデザインとなっている。
スタートメニューやアプリウィンドウの角丸が印象的だ。全体的にやわらかい印象になった。
角丸はスタートやタスクビュー、アプリのウィンドウなどに採用されている。画面の環境ではアプリのみ角丸ではないなお、この角丸は、環境によっては表示されない場合もあるようだ。今回の記事の環境はHyper-V上の仮想マシンだが、この環境では角が四角いままになっているがご了承頂きたい。
アプリも角丸になっている環境アイコンは、3タイプが用意されており、アプリケーションアイコンは従来のシンプルでフラットなデザインから、カラフルで立体的なデザインに変更された。また、アニメーションするようになり、クリックするとアイコンの画像が動く。
ただ、現状はまだフラットなデザインのアプリも混在するため、統一感には欠ける印象だ。
一方、システムアイコンは、「Segoe Fluent Icons」と呼ばれるモノラインスタイルのシンプルな線画となっている。Windows 11では「設定」画面そのものが文字ベースの構成に切り替わったが、所々に表示されるアイコンが、このスタイルを継承している。
ファイルの種類アイコンは、デザインは立体的だが意味合い的にはシンプルになった印象だ。従来はフォルダが縦型に開いたバインダータイプで、サブフォルダが含まれる場合はバインダーが多重化されて表示される凝ったものだったが、Windows 11ではタブ付きのオーソドックスなデザインとなり、中にファイルまたはサブフォルダがある場合はタブの部分に白いドキュメントの端が少しだけ見えるという控えめなデザインになっている。
従来のWindowsに比べると、だいぶカラフルな印象になったが、形だけでなく、色でもアイコンを区別できるようになっている。例えば、ピクチャは青で、ビデオは紫、ミュージックは赤と、同じようなフォルダでも色で違いを設けている。
アイコンのデザインも大きく変わったよく見ると、細かい部分のデザインは色々変更されており、例えば前述したように「設定」がアイコンベースではなくテキストベースになっていたり、エクスプローラーのメニュー部分もリボンではなくなっている。
設定やエクスプローラーのデザインも変更された