サラリーマンでありながら週1程度しか出社しなくなって気づいたのは、「夏は暑い」し「冬は寒い」ということだ。バカみたいな書き出しですみません。会社に行けば当然のように冷暖房が効いているということが、どれほどありがたいか。それをコロナ禍で初めて知ったのだった。
特に冬は、部屋の暖房を付けると空気も乾燥してしまうところが厳しい。もっと言えば、作業部屋には自分1人しかいないのに、数百ワットの暖房で部屋全体を暖めること自体、ちょっと悔しいのである。
そんなボヤキをFacebookに投稿したところ、PC Watchの劉デスクから「よさげなパネルヒーターがあるから“やじうまミニレビュー”でヨロシク」(意訳)とのメッセージが届いた。なんか、昔のWatchでこういう導入部の記事を読んだことがあるぞ。
箱から出したところ。説明書が付属するさて、そうして今回試すことになったのは、VIVREALブランドのパネルヒーターだ。Amazonでは「パネルヒーター 薄型 足元ヒーター 100W消費電力 省エネ 45℃-65℃広い範囲温度調整可能 30分-120分タイマー付き デスクヒーター 無煙無騒音無風無害 足元暖房 転倒・過熱保護 折り畳み式 冬対策 家庭・オフィス用大活躍 カバー付きで暖かさが逃せない 3つ広いヒーター面 テーブルヒーター 赤外線ヒーター 電気ヒーター あしもとヒーター」という製品名だ。製品特徴は製品名で既に出尽くしてしまった。
“パネルヒーター”というとオイル式や遠赤外線式の本格的なものを連想するが、これは3つに折りたためるパネル状の“電気足温器”で、発熱の仕組みとしては電気カーペットなどと同じだろう。ちなみに価格は7,680円だが、16日まで32%オフの5,222円で販売中だ。
筆者はこれより前に、2020年にパナソニックの足温器「DF-SAC30-T」を買い、2021年にHMH SKというブランドのホットカーペットタイプも購入している。上のようなパネルタイプも候補には挙がっていたが、かなり嵩張るのではないかと思い、無難にマットタイプを選んでいた。寝る前は布団の中に入れて、湯たんぽ的にも使っている。
実際に届いたVIVREALパネルヒーターを手にしてみると、重さは2kgちょっとで、想像以上にコンパクトな印象を受けた。さっそく設置してみると、身長179cmの筆者が、ヒザが少し下がるぐらいの高さに設定したイスに座っても、窮屈ではなかった。ベルクロで取り付けるフタの部分は板状になっておらず、ブランケットが載っているような感じだ。
パネル部分を広げるフタになる部分をベルクロで取り付ける電源コードを取り付ける箱のイラストと若干様子が違うが、「外観は実物に準じてください」とのことなので不問使わない時は左右をパタパタと畳み、片手でホイと掴んで移動できる。設置用の小さなスタンドが付属しているので、使わない時は畳んでいても自立する。思っていたより場所を取らないのが好印象だった。なんだ、最初からこっちを買えばよかったのではないか。
畳んだところ薄いが自立する付属のスタンド。パネルを差し込むだけ操作部はオフタイマー式のリモコン。これはAmazonで見かけるお手頃系の電熱アイテムにだいたい共通しているようで、電源をオンにすると、もれなく中くらいの温度で起動し、30分か60分のタイマーで自動的にオフになる。サーモスタットの代わりに自動電源オフという仕様にしているのだろう。
リモコン。中央のオン/オフボタンを押して電源を入れる。温度は1〜5の5段階、タイマーは30分/60分/90分/120分例えば筆者が昨年購入したパナソニックの足温器は、昔ながらの電気毛布のように温度の強弱ダイヤルしかないが、これはサーモスタットで温度が制御されている。低温やけどの心配こそないものの、ともすれば足の発汗で温かさを感じなくなり、「電源、入ってる?」と思う時もあるほどだ。家族の誰が使っても安心できる仕様か、自分専用でサクッと温まれる仕様か、使用環境に合ったものを選びたい。