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イーアイアイ、AI火花検知システム『Spark Eye』を開発販売へ

■システム開発の背景と概要近年、廃棄物処理施設の破砕機において小型電子機器類に搭載されたリチウムイオン電池が原因の火災が増加しています。これらのリチウムイオン電池類は、破砕機にて破砕された瞬間に火花や高温熱源の火種となり周辺の廃プラなどに引火し火災が発生してしまいます。一般的な対処方法は、煙や熱検知システムを破砕後のベルトコンベア上に設置しますが、この方法ではコンベア上で検知したときには既に火災になってしまっていることから検知のタイミングが遅く延焼リスクが非常に高い状態での検知を意味します。また、実際に火災が発生した際には、コンベア上で火種が移動するとともに煙などで火種の位置特定が困難なことから迅速な消火が難しいことなどが問題となっていました。そこで、環境分野におけるAI・IoT技術を保有する(株)イーアイアイと、資源循環ビジネスを展開している大栄環境グループは、この問題に対して共同でAI火花検知システム『Spark Eye』を開発しました。このシステムは、破砕機周辺に設置したカメラ画像をもとに破砕直後の火花をAIが自動検知し、アラート発報(自動散水連携可)するシステムです。これにより、従来よりも前段階での火災リスクを検知でき、未然に火災を防ぐことが可能になります。さらに、警報レベル設定による感度調整や可視化機能(検知数グラフ、火花画像、20日間以上の動画保存、リアルタイムモニタリング機能等)も備えていることから火災リスクの定量的評価が可能となります。今後両社は、これらのシステムを自治体などへ展開を図ることで、安全安心な廃棄物処理を目指して参ります。

イーアイアイ、AI火花検知システム『Spark Eye』を開発販売へ

(左)リチウムイオン電池破砕の瞬間(右)システムによる火花検知の様子

■システム概要と構成

■システムの主な機能

■販売開始予定2020年12月頃■納期受注後約1~2か月※周辺工事(散水配管など)別途■製品ページhttps://www.sparkeye.net/