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英中、情報活動めぐり応酬 映画007のパロディーも

【ロンドン時事】英中両国が情報活動をめぐって応酬を繰り広げている。英国の対外情報機関、秘密情報部(MI6)のムーア長官が対中国を「唯一最大の優先事項」と位置付けたことに対し、中国の国営新華社通信が英人気スパイ映画シリーズ「007」のパロディー動画を制作してやゆしたためだ。

英中、情報活動めぐり応酬 映画007のパロディーも

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映画では、MI6はコードネーム「007」の主人公ジェームズ・ボンドの所属機関だ。ムーア長官も実際に「C」のコードネームを持つ。昨年11月の講演で長官は「中国の情報機関は高い能力を持ち、英国と同盟国に対して大規模なスパイ活動を続けている」と警戒感をあらわにした。これを受け、新華社通信は今年1月4日、「0.07」のコードネームを持つスパイ「ジェームズ・ポンド」が登場するパロディー動画を公開した。その中で「哀れなのは、架空の中国の『債務のわな』『データのわな』を使って来年度の膨大な予算の言い訳にしていることだ」などと述べ、中国脅威論を予算獲得の道具と考えるよう視聴者を誘導している。米中央情報局(CIA)の同僚スパイから中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)の携帯電話を使わないようポンドが助言される場面もある。ムーア長官はすかさずこれに反応。自らのツイッターで「ご関心を寄せていただき、ありがとう。さらに思いがけない(MI6の)無料の宣伝まで!」と挑発気味に謝意を表明した。