GfK Japanがまとめた「2021年上半期 家電・IT市場動向」によると、パソコンとタブレットの市場規模は、前年比45%増の1460万台となった。
このうちパソコンは、同28%増の950万台と大きく伸長した。小中学生1人に1台の端末配布を目指す「GIGAスクール構想」の前倒し実施により需要が拡大した結果、再販市場は前年比49%増の720万台になった。
一方、小売市場は同11%減の230万台となった。Windows 7の2020年のサポート終了に伴う買い替え需要に加え、コロナ下における在宅勤務やオンライン授業の増加により市場が拡大した反動であると、同社は分析する。
タブレットは、前年比92%増の510万台に拡大した。再販市場はパソコンと同じく文教需要により同263%増の370万台と大幅に伸長した。小売市場は同17%減の140万台となった。
通信方式別に見ると、「Wi-Fiモデル」の構成比が全体の68%で最も多く、それに「キャリア回線付きモデル」の30%、「SIMフリーモデル」の2%が続いた。
携帯電話販売は、前年比33%増の1650万台となった。このうち9割強を占めるスマートフォンは同36%増の1550万台に、フィーチャーフォンは同2%減の100万台になった。
また、2020年3月に5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスが開始して1年余りの間に、5Gに対応したスマホが順次発売され、全体の52%を占めるまで急増した。
併せて、スマホの大画面化が進展した結果、画面サイズが6インチ以上の構成比が49%になった。