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価格も機能もシンプルなスマートウォッチHUAWEI Watch Fitレビュー

HUAWEIが日本でも10月2日に発売すると発表した、新スマートウォッチHUAWEI WATCH FIT。名前の通り、フィットネスに特化したスマートウォッチで、機能を絞った分、価格も1万3800円(税抜)と安価なのが特徴です。

このWATCH FITを発売前にお借りしたので、数日使ってみました。一部に物足りなさはあるものの、画面の大きなフィットネストラッカーとして考えれば、なかなか魅力的な機種だと思います。

1.64インチ 縦長ディスプレイのHUAWEI WATCH FIT

ケースサイズは46x30x10.7mm。Apple Watchを縦長にしたイメージですが、縦の長さはApple Watchの44mmモデルと大差なく、縦長にしたと言うより横を細くしたといったほうがいいのかもしれません。

ディスプレイは1.64インチのAMOLEDで発色はとても綺麗。もちろんタッチ操作に対応しており、反応は良好です。

ディスプレイは、省電力のため普段は消灯しており、手首を持ち上げると点灯する仕様です。ただ、バッテリー寿命が半減する代わりに、常時点灯させるオプションもあります。

実際に試した範囲では、常時点灯を使わないと、バッテリーは1日で8~10%消費。常時点灯で15%ほどにアップする感じです。もちろん、使い方や通知の多さなどによりますが、バッテリー持ちは常時点灯を使わなければ10日ほど、使用した場合は 5~7日程度となるようです。

正直、手首を上げたときに画面が付くまでのタイムラグがあるので、常時点灯ありのほうがストレスなく使えます。

なお、ウォッチフェイスはAndroidの場合は専用アプリHUAWEI Health(Android, iOS)から変更可能ですが、iOSでは対応していません。

ただ、WATCH FIT上にもいくつかのウォッチフェイスがプリセットされているので、iOSユーザーでもその中から選んで変更は可能です。

背面には心拍モニタ。機能的にはSpO2の計測に対応しているものの、残念ながら日本では利用出来ないようです。充電は専用のケーブルを使い、背面にあるPOGOピンから行います。また、ベルトは取り外しは可能なようですが、市販のものは使えません。


 価格も機能もシンプルなスマートウォッチHUAWEI Watch Fitレビュー

画面を下から上にスワイプすると、メッセージの通知画面が表示されます。ここで、SMSなどの表示が可能です。ただ、SMSは全文表示可能なものの、Gmailはタイトルのみで、本文の確認はできません。

ディスプレイが大きく見やすいだけに、本文が見られないのはやや残念なところです。

物理的なボタンは、本体の右側面にあるだけ。これを押すと、各種メニューが表示され、ワークアウトの開始などはここから行います。もちろん、スマートフォン側からもワークアウトは開始できます。

なお、WATCH FIT上でランニングやウォーキングなどのワークアウトを開始すると、最初にGPSの接続画面が表示されます。WATCH FIT本体の設定メニューにGPSのON/OFFを行うメニューはなく、WATCH FIT上でワークアウトを開始する場合のみ、WATCH FITのGPSを利用する仕様なのかもしれません。

なお、ワークアウトの結果は、WATCH FIT上だけでなく、もちろんスマートフォンのアプリ上でも確認できます。

慣れるまでは便利なワークアウトアニメーション

HUAWEI WATCH FITのアピールポイントの1つになっているのが、12種類のワークアウトアニメーションです。ワークアウトのメニューから、フィットネスコースを選ぶと表示可能。「覚醒」「首と肩のリラクゼーション」など3分~18分のコースが12個用意されています。

各エクササイズを開始する際に、動作の説明アニメーションが表示され、それを見て動作を覚えて自分でやってみるという流れです。エクササイズ中は手首を見るわけにもいかないのですが、最初に動きを確認できるのは、確かにわかりやすくはあります。

改善ポイントもわかる睡眠ログ

もう一つの特徴として挙げられているのが、HUAWEI TruSlee 2.0睡眠モニタリング機能です。よくある睡眠ログの機能ではありますが、睡眠の質を細かくチェックしてくれるだけでなく、どうしたら改善できるのかも示してくれるのが親切なところ。

画面が大きなフィットネストラッカー

スマートウォッチとして考えると物足りなさはありますが、フィットネストラッカーとしては十分な性能です。バッテリー持ちも悪くなく、なにより画面が大きく視認性が高いので、私のように視力が衰え始めた年代にも助かります。

これで、メールの本文が確認できれば言うことはないのですが、Mi Bandなどを含め、他のフィットネストラッカーでも対応はしていないので、さすがに求めすぎなのでしょう。

フィットネストラッカーに興味はあるものの、画面が小さく使いづらいと感じていた人にとっては、魅力的な機種と言えそうです。

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