2000年前後はモバイラーにとっての黄金期だった。東芝のLibrettoから始まったミニノートの市場は、NECやソニーと言ったPC大手のみならず、これまでDOS/V互換PCから縁が遠かったメーカーも参入し、まさに百花繚乱の時代を迎える。
今回ご紹介するカシオの「CASSIOPEIA FIVA」もそのうちの1つ。今“カシオは何を作っているメーカーか”と問われれば、誰でも間違いなく時計(G-SHOCK)とか電子辞書(エクスワード)、デジタルカメラ(EXILIM)と答えるだろうが、2000年前後はWindows/Windows CE搭載端末「CASSIOPEIA」シリーズを手がけるメーカーとして、モバイルを注目するユーザーの間ではかなり有名だった。
おそらく今の20代は(よほどPCに興味がない限り)、カシオがPCを製造していたことすら知らないだろう。正直筆者もあまり馴染みがないのだが、今回の購入で、FIVAシリーズは、カシオが初めて投入するPCであるにもかかわらず、完成度が非常に高いことを知った。