コスパの高いスマートフォンを多く販売するメーカーとして知られているHUAWEIですが、PCやイヤホン、タブレットといった製品も多く取り扱っているのをご存じでしょうか。
今回は、2021年7月13日より新発売となったハイエンドノートPC「HUAWEI MateBook X Pro 2021」を実際に試せたので、使用感やスペックについて紹介していきましょう。
最新技術/スペックを詰め込んだハイエンドノートPC「HUAWEI MateBook X Pro 2021」実機レビュー
HUAWEI MateBook X Proは公式HPよりアクセスできる「HUAWEI STORE」での販売価格が27万4780円のハイエンドノートPCです。
安価な製品ではありませんが、最新のチップセットや超高精細ディスプレイ、細かい使い勝手まで計算されている筐体の仕様を鑑みると納得の価格ともいえます。特に、デスクトップPCは使わずに、ノートPC1台ですべての作業をこなしたいというユーザーにおすすめの製品となっています。
圧巻の薄さと美しすぎる高解像度3:2ディスプレイ搭載!
まずは筐体デザインについて。本体サイズは幅約304mm×縦約217mm×厚さ約14.6mm、質量は約1.33㎏となっています。特筆すべきは薄さと軽さ。スリムで軽量な設計になっているため、持ち運びも苦になりにくいというメリットがあります。
本体カラーはエメラルドグリーンの1色。ノートPC製品としては珍しいカラーリングですが、深みのある鮮やかな緑色は高級感を感じさせ、他製品とあまり被ることのない唯一無二な印象です。
ディスプレイサイズは13.9インチで、解像度は3000×2000の高精細となっています。画面の縦横比率は、従来モデルと同様にノートPCとしては縦長な3:2を採用しているため、WebページやOfficeソフトなどを縦に広く表示できます。
ディスプレイの画面占有率は約91%と高く、ベゼルが極端に狭いのも特徴。ビジネスシーンでの使用はもちろん、動画視聴などに用いても高い没入感が得られるようになっています。ディスプレイは指でのタッチ操作にも対応しているため、マウスがない状況でも直感的に操作することができます。
安定のフルサイズ日本語キーボード搭載! 注目はタッチパッド?
キーボードはバックライト付きのフルサイズ日本語キーボード。一般的な日本語配列となっているため、タイピングはスムーズに行えます。キーの打ち込みは浅めの印象で、タイプ音がほとんどしないため周囲に迷惑をかける心配もあまりいらないでしょう。
キーボードの右上に配置されている電源ボタンは指紋認証センサーを内蔵しており、PCを立ち上げるのと同時にロックの解除も行えるようになっています。
印象的なのがタッチパッドの使いやすさです。本製品ではタッチパッド内に8つのセンサーを搭載し、どの部分でも“パチッ”と軽快にクリックできます。薄型・軽量なノートPCは屋外での使用も想定されますから、外付けのキーボードやマウスがなくても快適に操作できるように設計されているのは嬉しいポイントでしょう。
インターフェースは本体左側面にUSB Type-Cが2つとイヤホンジャック、右側面にUSB Type-Aが1つ搭載されています。USB Type-Cのうち1つは充電に使用すると考えると、必要最低限といった印象ですが、筐体の薄さを実現するためにはある程度妥協するべきポイントともいえるでしょう。
クアッドスピーカー搭載で音質も◎! マイクの集音性も抜群でオンライン会議にもってこい!?
スピーカーはキーボードの左右と本体底面の左右にそれぞれ1つずつ搭載されたクアッド構成となっており、かなり迫力のある音を鳴らすことができます。こちらも動画視聴などで活躍できる性能でした。
集音マイクはタッチパッドの側面、使用者の体の向きに2つ搭載されているため、声を拾いやすいという特徴があります。通話の際には最大5m離れていても声を拾えるようになっており、環境ノイズをフィルタリングする機能も搭載されています。
Webカメラはキーボード内に配置されたポップアップ式となっており、使わない際には格納可能。ディスプレイのベゼルをより細くするための仕様かもしれませんが、セキュリティ的にも安心の設計です。
高音質なスピーカー/最大5mまで集音可能なマイク/安心のWebカメラはいずれも、コロナ禍で急速に増えたオンライン会議などで活躍する部分です。これらの機能が惜しみなく強化されているのも、ハイエンドノートPCならではかもしれません。
最新第11世代インテル搭載! メモリ/ストレージも文句なしの大容量!
搭載CPUは第11世代インテルのCore i7。前世代と比較するとCPU性能が22%向上しており、操作性は抜群。動画編集といった負荷のかかる作業も十分こなせるスペックです。
メモリは16GB、ストレージは1TBでこちらも大容量となっています。特に1TBのストレージを標準搭載したのは注目のポイントで、この1台があれば多くの作業をこなして保存しておくことができるようになっています。
バッテリーはウェブブラウジングなら約11時間、ビデオ再生なら約10時間、オフィスワークなら約11時間駆動する大容量を搭載。30分の充電で約4時間のオフィスワークが可能な急速充電にも対応しているため、屋外で使用する機会が多い人でも比較的安心でしょう。
高性能を惜しみなく注ぎ込んだ最新ハイエンドノートPCは試す価値あり!
HUAWEI MateBook X Pro 2021は、冒頭でも触れた通り販売価格は27万4780円。ハイエンドノートPCですからある程度値が張るのは当然ですが、簡単に購入できる製品ではないことは確かでしょう。
とはいえ、第11世代インテル Core i7に大容量メモリ/ストレージ、オンライン会議で活躍できる性能など現代の最新技術をふんだんに詰め込んだハイエンドノートPCとしての仕上がりはほぼ文句なし。ディスプレイ性能や筐体デザインも高級感があり、所有欲を存分に満たしてくれる製品です。
取材・文/佐藤文彦