スマートフォンやノートパソコンの充電がUSB Type-Cに統一されるなかで、Type-C用ACアダプターのほうも進化が進んでいる。以前からノートパソコンに付属のACアダプターよりもType-CのACアダプターのほうが小型という状況になっていたが、最近、さらに小型化が進み、スマートフォンの充電用と思うほど、小型のものでノートパソコンの充電も使えるようになっている。
小型化が急激に進んだのは内部の半導体に窒化ガリウム(GaN)を採用したACアダプターが登場してから。そのタイミングで一気に小型化が進んだが、それから年月がたち、さらに小型化が進んでいるのだ。
そんななかで登場した小型のアダプターはアンカーの「NanoII」シリーズ。窒化ガリウム搭載USB充電器の“第二世代”をうたうもので、まずは45Wタイプが発売、ほかに30Wと65Wタイプが発売予定となっているが、先に発売された「」を使ってみた。
コンセントを開いたところType-Cの差し込み側コンセントを折りたたんだところ最初に見た第一印象は「小さい」というもの。
35×38×41mmの筐体は、自分が以前に購入した18Wタイプよりは明らかに小さいし、3年ほど前に購入した、当時は小さいと思っていた45Wタイプのアダプターと比べても、体積比では半分くらいになっている印象だ。
また、小型になっていてもコンセントの刃の部分が折り畳めるようになっている点も評価したい。荷物が小さくなるほか、コンセントは突起物なだけに、折り畳んでおけば、ほかのものと接触して傷つくということもなさそうだからだ。
とケーブルと、ノートパソコン付属の45Wタイプアダプターの比較ケーブルは付属していないが、買い替えの場合は手持ちのType-Cのケーブルをそのまま使えるため無駄にならず、新たにケーブルを購入する場合でも、使い方に合わせて好きな長さのケーブルを用意ができるため無駄がない。ちなみに自分の場合は1mと2m、3mと用意してあり、TPOに合わせて持っていくケーブルを分けている。
実際にそれまで使っていた45WタイプのACアダプターのかわりに使ってみると、持ち歩きが便利になっただけでなく、コンセントへの差し込みの自由度が高くなった。大きいサイズのACアダプターはコンセントの隣の口を塞ぐことが多く、一時期使っていた別の45Wアダプターはコンセントの刃の位置が中央で、2口コンセントであっても両方を塞いでしまうほど形状に難があった。
その点「NanoII」シリーズの45Wタイプは小さいだけにコンセントの上下を塞いでしまうことはまずない。ギリギリではあるが、2つ口コンセントの片方につないでも、もう片方のコンセントに別のものを差し込むのは余裕がある。喫茶店などでコンセントの2つの誰かと共有しないとならない場合でも問題なさそう。ただし、小型化はされているが発熱はあるので、使う上では45W出力のアダプターである点は意識しておいたほうがいいだろう。
パッケージは最近の機器らしく凝ったもの。マグネット内蔵で蓋が閉まる構造だ電源電圧仕様は裏面に記載してある。ノートパソコンに対応する45Wタイプで可変電圧のPPSにも対応「NanoII」があれば、スマートフォン用の充電器のサイズに近いもの持ち歩きながらノートパソコンを普通に充電できてしまう。ACアダプター1個の大きさを小さくするだけでなく、充電器の数を減らしたりすれば、荷物を少なくしたい旅行などにも最適だ。
スマートフォンの充電ももちろん可能。余裕をもって急速充電できるノートパソコンを充電してみた新型コロナウイルスの影響で外出自体が減っているので、アンカーの「NanoII」シリーズが本格的に役立つ場面はもう少し先になるが、アンカーの「NanoII」シリーズを見ていると、積極的に持ち出して使えるときが待ち遠しくてたまらなくなる。
製品名 | 発売 | 購入価格 |
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Anker | 3390円 |