遅れてきた本命か…、周回遅れで追い上げ無理か…。
Microsoftが安価な学生向けノートPC「Surface Laptop SE」を発表しました。学生の使いやすさを重視しており、スペックを抑えることで低価格を実現。軽量版OSのWindows 11 SEが搭載されているのもポイントです。
まずはざっとスペックから。11.6インチディスプレイ(1366 x 768、135ppi)は、アスペクト比が16:9でMicrosoft的にはちょっと珍しいですね。キーボードとトラックパッドはSurface Laptop Goと同じ。フロントカメラは720pのHDカメラつき。プロセッサはバッテリー持ちは16時間。ポートはUSB-C/USB-A、さらにヘッドフォンジャックあり。プロセッサはIntel Celeron N4020またはIntel Celeron N4120、メモリは4GBか8GB。ここにあえて簡素化し学生向きに使いやすくした軽量版Windows 11のWindows 11SEが乗っています。
で、1番気になる価格は、日本では3万580円から。来年前半発売予定になっており、Microsoft公式は「中学生向け」と位置付けています。
明らかにChromebookを意識した作り。Microsoft版Chromebookとして注目はしたいのですが、参入が遅れたわりにこれで大丈夫か?という心配の気持ちも…。
まず、スクリーンが小さめ。例えば、LenovoのChromebook Duetは10.1インチ(1920 x 1200、224ppi)。子どもにはある程度スクリーンが大きい方がいい気がしますが。USB-A/USB-Cポートがあるとはいえ、中学生が大きなディスプレイに繋いでミラーリングするというのはレアケースでしょう。バッテリーもち16時間は1日の利用に十分なのですが、よく見るとバッテリーテスト時の画面の明るさが150nitsで暗めなので、リアルな使用ではどうでしょう。教室で使う端末として、修理を考えて各パーツが取り外ししやすい作りになっているのはいいですね。
端末そのもの以前に、タイミングもちょっと気になる。コロナパンデミックの影響で、確かにChromebook売れました。ただ、コロナが落ち着きはじめ、伸びていたChromebookの販売台数もペースが下がり、世界的に学校も再開し…。そのタイミングで来たかという。参入が遅れた上にタイミングがちょっとズレている気がして…。
発売される来年、世界はどうなっているのかな。
Source: Microsoft