Google(グーグル)が、これまで無償で提供を続けてきたG Suiteのユーザーに激震が走りました。7月以降も使い続けるため、基本的には有料プランのGoogle Workplaceへ、アカウントごとにウントごとに課金されて移行しなければならない方針が発表されてしまったのです。正式アナウンスから数日を経て、日本国内のG Suiteユーザーへも、続々と有料のGoogle Workplaceに移行を促す通知メールが届いていたようですね。
それにしても、仕事とか組織団体で、無料でアカウントを作れた時代から10年以上ずっと使ってきたユーザーからすれば、いまやアカウント数は優に2ケタになっていて、これ全部そのまま有料プランへ移行すれば、毎月数万円単位のコストが発生してしまう! もうどうするよって頭を悩ませているところだって少なくないはずです。一方のGoogleは、どういうわけか「Google Workspace Essentials Starter」という無料で使い続けられるエディションを用意。最初は米国内のみでの提供開始だったのですが、とうとう日本国内でも登録スタートとなりましたよ!
Google Workspace Essentials Starterは、そもそも現行の無償版G Suiteの代替ではありません。たとえば、移行に使ってやろうと、いまG Suiteに登録している独自ドメインのメールアドレスで登録しようとしますと、あっさり弾かれてしまいます。あと無料のGmailアカウントでもダメ。ちゃんとGoogleが用意しているのとは別に、仕事などで独自ドメインのメアドを使えている人だけが、すぐに登録して使えるサービスとなっていますね。
メールアドレスはGoogleに頼らずというところがミソでして、Google Workspace Essentials Starterに、Gmailや連絡先、カレンダーの機能は用意されていません。無料でGoogleドライブを15GBまで使え、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドを活用でき、ビデオ会議やチャットができる場所を提供しますという趣旨のもの。25人まで、有料プランでなくてもアカウントを増やせるのはいいんですけどね。要は「独自ドメインのメールを無料でG Suiteで使えていたのが最大のメリット」というユーザーにとっては、なんの救世主にもならないということでしょう。やっぱりもはやコストなしで、そんなありがたい環境は転がってないって時代になったのでしょうか~。
Source: Google Workspace Essentials Starter