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ASCII.jp 家庭を守護るウイルスバスター for Home Networkを一家で使ってみた

家庭を守る新たなウイルスバスターを紹介しよう!

今度の「ウイルスバスター」はハードウェアだ!

家庭内にネット接続する機器は、今すごく増えている。パソコンやスマホはもちろんだが、テレビやゲーム機、場合によっては電灯やセンサー類など普段意識せずにネット接続の機能を使っているものも。

しかしこういった機器すべてに1つずつセキュリティ対策製品をインストールするのは現実的ではない。そこで今後重要になってくるのが、これらの機器が通信している内容自体を監視して、不適切なものを弾いていく仕組みや機器だ。

そんな需要に応えて登場したのが、IoT時代のネットワークでは必須となりそうな「ウイルスバスター for Home Network」である。また新しいソフトウェアをインストールするの? いえいえ、なんとこれ、ハードウェアなのである。さっそく自宅で数週間使ってみたので紹介しよう。

ASCII.jp 家庭を守護るウイルスバスター for Home Networkを一家で使ってみた

家庭内のネット家電やIoT機器をルーターごと守ってくれる!

トレンドマイクロ「ウイルスバスター for Home Network」は、手のひらよりやや大きいサイズのプラスチック筐体。シンプルなデザインで、インターフェイスも有線LANポートと電源用のコネクターが1基ずつあるのみだ。

「ウイルスバスター for Home Network」のサイズは幅136.27×奥行110.99×高さ32.2mm、質量は242g(実測値)。片手で掴めるコンパクトな筐体なので、ルーターのそばに設置する際にもさほど苦労はしないだろう

この「ウイルスバスター for Home Network」は、その名の通り「ホームネットワークを保護する」機器である。家庭で使っているルーターに接続することで、ホームネットワーク内の通信を監視して各種デバイスのセキュリティを確保する。

ホームネットワークに接続されたパソコンやスマホはもちろんだが、たとえばテレビやレコーダーをはじめとするネット家電や、スマートロックといったIoT機器、そしてルーターそのものなど、専用のセキュリティ対策製品を持たないために脅威に対する備えにも限界がある(と思われる)デバイス群を保護できる。

なお、パソコンやスマホにインストールするタイプの「ウイルスバスター クラウド」とどう違うの? という疑問に対しては、以下の図を見ていただくのが手っ取り早いだろう。

「ウイルスバスター for Home Network」と「ウイルスバスター クラウド」の保護範囲の違い(トレンドマイクロのWebページより)

※ 本製品は、セキュリティソフトをインストールできない接続機器を乗っ取りや遠隔操作などから守ったり、有害なサイトへのアクセスを一括で防御したい場合などに有効です。※ USBメモリや、メールに添付されてくるウイルスなど、ネットワーク上の攻撃でないものやご家庭のネットワーク外での端末ご利用時は本製品の保護対象外となりますので、PCやスマートフォンには従来のセキュリティソフトが必要です。※ 設定はご家庭のルータに本機をLANケーブルで接続し、スマホ、もしくはタブレットに管理用アプリをインストールする必要があります。

セキュリティ対策製品をインストールできないデバイスまでカバー

具体的にどのような機能があるのかといえば――・ホームネットワークに接続された機器が、フィッシングサイトやマルウェアに感染させるようなサイトへアクセスするのをブロック・ホームネットワークに接続されたデバイスを指定した上で、有害サイトへのアクセスやアプリのダウンロードを制限・ホームネットワークへの侵入や盗み見行為を監視・不正な遠隔操作やネットワーク攻撃から防御と充実している。しかもルーターに「ウイルスバスター for Home Network」を接続するだけでこれらの機能を実現するから驚きだ。加えて、守るべきネット家電やIoT機器側にはアプリなどのインストールが不要。唯一、管理者のスマートフォンまたはタブレット1台のみに専用アプリをインストールするだけで「ウイルスバスター for Home Network」を管理するとともに、ホームネットワークに接続された各デバイスを、乗っ取りや遠隔操作などから守ることができる。

各機能についてはおいおい説明することとして、まずはセットアップの手順から解説していこう。